お正月の出来事。

今年のお正月の出来事です。
お正月は家族が帰省し、親戚が集まる季節です。
そんな中、親戚の大学生の話を聞きました。
彼女は今、日本商工会議所の簿記三級の検定試験を勉強中。
勝手がわからなくて、難儀しているらしい。

○要領悪いねぇ、僕は二週間で受かったよ。
と、心の中で言おうとして、思い出した。
○俺、要領悪かったよねぇ。税理士試験の受験生として、デキが悪かった。

僕が簿記三級・二級で進めた勉強のやり方は、
○最初に本試験問題にあたってしまうこと。
テキストを読まずに、試験問題を読んでも解けるわけがない。
まずは、模範解答を丸写しする。
丸写しして、なんとなく意味が解るところは、それでいい。
解らないところは、解説を読む。そして、テキストはほとんど読まない。

そんなやり方で、三級・二級は速攻で受かった。
同じ勉強方法で進めようとして、税理士試験では玉砕。
僕のやり方は、全然、要領よくないんだ。あえて言うなら力技。

ところで三級の試験は、受取手形、減価償却、増資や経過勘定、そんな難関を処理して、
貸借対照表と損益計算書(BS/PL)を作りなさい。そんな問題が出る。
某簿記学校のカリキュラムを見たら、授業回数14回の大長編だ。
これ、途中で飽きる人、いると思うよ。初心者には難しすぎるんじゃね?
何とかならんのか、と調べてみたよ。調べてみたら、なんてことなかった。
簿記三級よりも、易しい資格、あるんだね。

その易しい資格というのは、商工会の「簿記初級」ってやつ。
簿記初級は、とっても実務的。
帳簿はパソコン・ソフトで作るもの、みたいな前提があって、
パソコンに入力する前段階のお勉強、みたいな趣旨みたい。
これはこれで、良い訓練になるよ。
三級を学ぶ前段階として、
〇とにかく手を動かして数字を書く。
〇電卓たたく。
そんな練習をするといい。

このように簿記は、初級→三級→二級、そして一級・税理士試験という風に、
段階を置いて勉強できるようになっている。
前段階を省いて、すっ飛ばして。
ナメてかかれば、上手くいかないのがは当たり前なんだ。

というわけで、先の才女に僕が教えてあげたのは、
〇三級が難しいなら、初級受ければ良いんじゃね?
という一言。
簿記を勉強するなら、商工会が階段を作ってくれている。
それに沿って登ればいい。丁寧なお膳立てができている、いいねぇ。
三級よりも易しい検定はない、と彼女は信じてたらしく、僕の言葉にびっくりしてたよ。
三級が難しく感じるなら、初級を習う。その後でまた、三級に戻ればいいんだ。

彼女には、僕のおススメが役に立ったみたい。
その後、「勉強してる」って連絡が来たから。
勉強法は人それぞれ。いろんな人に意見を聞いて、自分なりに工夫するといい。

僕にとっても、簿記初級を調べたことで勉強になった。
簿記初級っていうのがあるのは知っていた。でも今までは、どんな試験なのか知らなかったから。
僕は会計の専門家。簿記を普及させることは、広い意味での僕の仕事。
ザックリというなら、簿記を普及させることで、社会が豊かになると信じている。
商工会議所は、まさに、簿記を普及させる旗頭みたいな組織。
立場が違うけど、簿記を普及させる活動をしている仲間だ。
商工会議所、頑張ってるじゃん。
そう思って嬉しくなった。そんなお正月のひと時でありました。

このコラムは協議会メンバーが執筆しています。
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